第1回マインドマップ活用事例発表会を終えて
2012年8月27日
第1回マインドマップ活用事例発表会が8/24(金)にカメリアホールにて開催されました。これはマインドマップのインストラクター合同イベントで、私も主催者の一人として企画・運営に携わってきました。
いままでマインドマップのイベントは初めての方に知ってもらうための「楽しい」ものが中心でしたが、今回はおそらく初めての「お堅い」シンポジウム形式のものでした。当日は平日にもかかわらず総勢100名近い参加者が集まってくださいました。
協力体制、理念、内容、サイト構築、広告宣伝、ホール手配など、一から手探りの中作り上げてきました。それだけに無事開催を終えてほっとしたところです。
詳しいご報告はまた改めてアップさせていただきますが、とりあえず当日の各プログラムに一言ずつコメントを述べさせて頂きます。
○開会のあいさつ (開催趣旨)
Think Buzan Licensed Instructor 玉川一郎
直前にスライドの最後を変更しました。ラストメッセージは福原愛ちゃんをバックに「No Limits」ブザン氏が私たちに託した言葉を、子どもたちの無限の可能性に重ねさせて頂きました。
○「マインドマップとは」
Think Buzan Licensed Instructor 大嶋友秀 氏
マインドマップについて初めてという方も目立った今回のイベント。大嶋さんの包み込むような語りが場を和ませてくれました。
○「中学校でのマインドマップ活用事例」― 国語科を中心として―
埼玉県公立中学校教諭 代島克信 氏
国語の長文読解や詩歌の読解、道徳の授業でのマインドマップの具体的な活用法はノウハウの塊でした。これだけでも教育現場に革命を起こすものだと感じました。
○「中学校におけるマインドマップの導入実践例~学力向上を目指して」
比治山大学准教授 鹿江宏明 氏
マインドマップと学力の関係をここまで統計的に数値化したのは非常に少ない例なのではないでしょうか。70以上のサンプルによって描いたマインドマップの中のブランチ数と学力(成績)の相関がはっきりと取れていたのにはビックリしました。
○「マインドマップで診断しよう~獨協医科大学の事例」
獨協医科大学神経内科 准教授 辰元宗人 氏
医療という閉鎖性の高い分野において、マインドマップを使った疾病の理解と診断への応用は目からウロコでした。マインドマップの演繹法としての特性と帰納法としての特性をうまく活用されていました。
○「看護学生の臨地実習におけるマインドマップ活用例~京都第二赤十字看護専門学校の事例~」
京都第二赤十字看護専門学校 専任教師 副島和美 氏
老年看護教育の中で「これでもか」というほど日々の学習・シェアにマインドマップを取り入れていらっしゃいました。マインドマップの描き方を教えるレベルを遙かに超えて、マインドマップが当たり前のようにある教育現場をまぶしく思いました。
○「小学校の現場事例から 井上光広 氏事例より」
Think Buzan Licensed Instructor 壁山恵美子 氏
小学生に対してありとあらゆる形でマインドマップの導入を試みてこられた井上先生の事例は迫力がありました。特にメンタルをサポートするためのツールとして、小学生のバレーチームで有効に活用されていた方法は興味深かったです。
○「1/197+1/154」~桜の聖母短期大学マインドマップマスター講座~
Think Buzan Licensed Instructor 原田真吾氏
震災、そして原発事故のあった地域の短大生に対して原田さんがマインドマップで伝えようとした想いに熱くなりました。
○「ソシャルスキル演習での活用事例」
Think Buzan Licensed Instructor 藤川とも子 氏
マインドマップとNLPのコラボレーションを実践し、洗練された形のビジネス演習は参加者からも驚嘆の声が上がっていました。
○総括(まとめ)
Think Buzan Licensed Instructor 近田美季子氏
トニー・ブザン氏と深く親交し、その著書を誰よりもたくさん翻訳してきた近田さんには、ブザン氏が乗り移ったかのような迫力がありました。
最後の質問コーナーでも熱心な質問が相次ぎました。
・学校という特殊社会にマインドマップを導入するには?
・社員の一人として会社にマインドマップを取り入れるには?
・不登校をマインドマップを使って改善できるか?
・ブザン氏に会ったことによる変化は何だったのか?
などなど。
そして終わった後、参加者に口々に言われました。
「第2回はいつですか」
近いうちに、きっと実現させていきたいと思います。
今回参加して下さった皆さま、そして一緒にイベントを作り上げてくれた仲間たちに、こころから感謝申し上げます。