「まがい物」のマインドマップはいけないの?
2018年10月30日
おはようございます。玉川一郎です。平成30年10月30日の火曜日。雲ひとつない秋晴れです。
ハワイから帰ってきて昨日は早速お仕事。マインドマップ公開講座とフォトリーディング体験講座です。
猫好きの人ばかり集まって、チャッピーもミーちゃんもテーブルの上に上がってごろごろニャン。もちろん猫嫌いの人がいるときは上げませんのでご安心ください。
さて、マインドマップの最新情報。ブザン氏の新しい本が翻訳されました。かなりわかりやすい内容で、ブザン氏の翻訳本の中では比較的お勧めです。
ただこの本の中には「まがい物のマインドマップ」について1章ものスペースを割いています。
まがい物とは、スパイダー図、コンセプトマップ、フィッシュボーンとか、絵が描いていないもの、単語ではなくフレーズや文章が書かれているもの、色が使われていないもの、などなど。
それらは効果がまるでないとかありますが、そんなことはありません。私自身36年前の大学受験で大きな効果を上げたマインドマップは絵は一切ありません。
そもそも初期のブザン氏の著作には絵がないもの、フレーズが書いてあるものが紹介されていて、それらがいかに効果あったかが書かれています。
ブザン氏は「まがい物」のマインドマップに失格の烙印を押すことに執拗になっている気がします。
しかし「まがい物」の多くはブザン氏のマインドマップからインスパイアーされて書かれたものであるのは間違いありません。そして効果があるから多くの人が使っているのです。
それならむしろ、これらを全て「リストリクテッド(制約のある)マインドマップ」としてマインドマップ・ファミリーにしてしまったらいかがでしょう。
ブザン流のマインドマップが効果があることはもちろん認めます。しかし多様性を失えば進化は止まります。私は心のそこからマインドマップが開いた人間の可能性を信じる人間です。
ブザン氏はマインドマップでノーベル平和賞候補になったことがあるそうです。マインドマップがオープンライセンスとなり排他性を捨てれば、世界中で本格的に普及し、そのときブザン氏はノーベル賞を獲得する。それが私のビジョンです。
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