埼玉県立幸手桜高校でマインドマップを教えてきました
2019年1月25日
こんにちは。玉川一郎です。平成31年1月25日の金曜日。曇りがちで肌寒く感じます。
昨日は高校でマインドマップの講座を実施してきました。高校では年に1度位ご要望があって、ほとんどボランティアみたいな費用で請け負っています。大学は毎年教えていますが高校で教えるのは久しぶりです。
訪れたのは埼玉県立幸手桜高等学校。東武電鉄の幸手駅から近くの学校です。1年生全員230人に体育館で教えると聞き、さぞかし寒いだろうと心配しましたが、大型の温風機が何台も設置されて暖かかったです。
ご要望いただいたのは勉強に役立つマインドマップではなく、将来のキャリアを構想できるようになるためのマインドマップとのこと。
通常学校で教える際は学力を向上させるものを教えてきたのですが、さすがにAI時代の高校。「過去の」勉強ではなく「未来の」構想を作るためにマインドマップに目をつけたことに唸らされました。
当初は整列して座ってもらいながら、マインドマップについての解説。最初のマインドマップを描いた辺りから全員立たせます。好きなグループを作ってもらって書いた内容をシェアさせると会場は大騒ぎ。
休憩をとってから自己紹介のマインドマップ。書き上げたら話す順番をマインドマップに記入してもらい再びシェア。そしてキャリアについてのマインドマップを好きなグループで自由にさせながら書いてもらいました。
今回私がテーマにしたのは、マインドマップを書くことを強制しないことです。演習の最中は230人の生徒の間を縦に横に歩き回り、一人ひとりが何を書いているか、誰が何もやらないかをただひたすら見守り、一切の指示を出しません。
当初は書いていない生徒もいました。でも指摘しません。ここで強制したら、マインドマップは辛いものになってしまいます。
素晴らしく書いている生徒もたくさんいました。でも褒めません。その生徒を褒めれば、自信がない他の生徒は書くのをやめるからです。
そうやって見守っていると、次第に書く生徒が増えてきました。後で先生に聞きましたが、普段はそんなに真面目に勉強しないような生徒さんもたくさん書いていたそうです。
そうして最後の話です。会場は生徒たちの話し声で騒然としています。そこで「全員元の列に戻って整列」させたあと、マインドマップがある世界はどんなに可能性に満ちているかを語ると全員がシーンとして聞いてくれます。話し終わると拍手がわき起こりました。
幸手桜高校で印象に残ったのは、生徒さんはとても明るく、そして素直だったこと。先生は演習の最中、子どもたちに混じって一緒に地べたに座り込んでくれたりして、とても愛情を持って生徒さんに接していたことです。
子どもたちは可能性に満ちている。
私がやるべきなのは、子どもたちの可能性を広げることであり、
何かを「させること」ではない。
そんな私の使命を強く感じた講義でした。
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