速読法開発講座としてのフォトリーディング講座
2012年11月8日
先日、佐藤優氏の『読書の技法』を読みました。外務官僚として情報処理のプロが本をどのように読んでいるかは大変興味深く感じました。
ただしこの中に出てくる「超速読」「速読」はこの本を読んだからと言って誰でもできるものではありませんね。やはり一定の訓練が必要です。
この本の秀逸なところは、自分のやり方を人に押しつけるのではなく、彼自身がどのように読んでいるかをそのまま書いているところにあります。
同様に成毛眞氏の『本は10冊同時に読め!』も、ビル・ゲイツと渡り合った日本マイクロソフト元社長がどのように読んでいるかを知ることができて面白いです。
結局のところ、本の読み方は人それぞれ。
大量に本を読んでいる人は自分なりの速読法を作り出しているようです。
そのように、本来速読法は自分にあった方法を作り出すのが一番だと思います。
ではどうやって自分に合った方法を作り出すか。
武道で言う「守破離」の考え方が参考になります。
守:まずすでに多くの人がうまくいっている「型」「ベストプラクティス」を身につける。
破:その手順を一つづつ省略したりして、自分なりの効率化をはかる。
離:型を参考にして自分にとってより効果の高い方法を開発する。
私はフォトリーディングという読書法を教えていますが、これは万人にとってベストな方法だとは思っていません。ただ面白いのは、フォトリーディングを自分なりに解釈したと思われる読書法の本がいっぱい出ていることです。
おそらく今出ているほとんどの速読本にはフォトリーディングについて言及している部分があります。批判的に書かれていることも多いですが、それは「フォトリーディングを参考にした」という証拠でもあります。
つまりフォトリーディングは、さまざまな速読法を開発するベースとしての「型」「ベストプラクティス」として、非常に役に立つということです。
ただしフォトリーディングの本質について誤解されている論述も少なくありません。せっかく参考にするなら、ちゃんと理解して頂いた方がより効果的です。
私は通常よりも1日多い三日間のフォトリーディング・エグゼクティブ講座を開催しています。
それはフォトリーディングの方法を身につけるだけでなく、読書のベストプラクティスとしての側面をしっかりと理解いただくことで、その人にあったより効果的な速読法を開発してもらうためです。
つまりこの講座は速読法開発講座でもあるのです。だからエグゼクティブ・・・。
通常のフォトリーディング集中講座を受けた方にもそんな価値を伝えたくて、集中講座修了生は優待料金でエグゼクティブ講座を受けられるようにしています。
昨日のフォトリーディング2時間再受講クラスでは、ただの復習だけでなくエグゼクティブ講座のエッセンスをだいぶ盛り込みました。受講生の皆さんには喜んで頂けたようで、全員がアンケートに「非常に満足」と書いてくれました。
今回参加された方のコメントを一部ご紹介します。
フォトリーディングのつまずく部分をうまく指摘くださってありがとうございました。フォトリーディングはステップが多く面倒くさい、そして似たものがあって混乱する、という気がしていたのですが、その悩みが取り除けました。(サービス業 枠島秀樹さん)
新しい気づきがあってすごく実りがある時間でした。今回の講座を受けて、今一度フォトリーディングを日課にしていきます。先生の熱意にとても刺激を受けました。素敵なワクワクをありがとうございました。(webディレクター 土屋儀晃さん)
講座内容はもちろんのことですが、玉川先生のプレゼン能力の高さに驚かされます。内容も日々分かりやすいように進化されているので、ダヴィンチ・カフェに来るのが楽しみになっています。(会社員 小島健さん)
次の2時間再受講クラスは未定ですが、今月はフォトリーディング・エグゼクティブ講座を開催します。集中講座を受けたけれど悩みがある方はもちろん、初めての方もぜひご参加下さい。