ガンダムに学ぶビジネス 第28話『大西洋、血に染めて』
2014年7月12日
おはようございます。今日はお昼からダヴィンチカフェにて原田真吾講師の<マインドマップ記憶術セミナー〜120カ国を覚える>があります。私も陰ながらサポートで会場にいますが、実はわたしは地理が一番の苦手なんですよね。高校で唯一とった赤点は地理でした。地図をうまく読めなくて道に迷うなんてしょっちゅう。はてさて、そんな筋金入りの方向音痴が世界の国々を覚えられるでしょうかね(汗)。結果を乞うご期待!
さて、今朝のファースト・ガンダム連続視聴は第28話『大西洋、血に染めて』。大西洋上を南米に向かうホワイトベースに女スパイのミハルが潜入。カイと再会して心を通じ合わせるが、水中戦用モビルアーマーの熾烈な攻撃の中、ミハルは死んでしまう…。
海上戦、水中戦の映像は素晴らしいです。実写では不可能なアングルが戦闘シーンを盛り上げます。水中ではガンダムのビームライフルが威力が減少する、ジオン兵にはジオン訛りがある、海上で情報収集するためには接近するしかない、などのリアリティある描写が説得力を高めます。
カイとミハルの心の交流、生きるための仕事としてやっていたスパイ活動がいかに人々の生死を左右していたかを知った時のミハルの苦悩、その一方で悩みを卒業したのか?戦闘に没頭していくアムロ、セイラとの対比など、ドラマとして非常に志が高いです。
絵コンテを切った富野監督が安彦良和さんに見せながら、「いい話だよね」と二人して泣いたと言われていて、傑作と評価されているこの話。
私は何度見ても好きになれません。
練りに練られたセリフの一言一言が歌舞伎の人情物のように聞こえて仕方がない。ミハルの死に方が美しい洗練された映像過ぎて、肝心のなんで死んだかが直感的に分からない。「ほら、感動するでしょう」「もっと感動してよ」と押し付けがましくて、どんどん気持ちが醒めていくのです。
思い出したのが、新人漫才師の舞台です。面白そうなネタなのに、笑わせる前に自分たちで面白そうにしている。自分たちで笑っちゃっているので、観客は興醒め。観客の反応がないので、もっと笑わそうとがんばる。頑張れば頑張るほど痛い。
自分の商品に思い入れを持つことは大切なことです。でもビジネスとは相手があって成り立つものであることを忘れてはいけません。思い入れがありながら相手がどのように感じるか、それがビジネス全体でどうなるかを考えていなかったら、それはひとりよがりにすぎません。
私がセミナーを自分でやるときに気をつけているのが複数の視点を持つことです。自分の視点、相手の視点、そしてその場がどうなっているかという視点の3つをいつも意識しようと心がけています。
思い入れが強すぎると、自己満足に陥る。そしてお客を置いてきぼりにしてしまう。それは慣れない未熟な新人の時のみならず、慣れてきた時が一番怖いです。反面教師となったのが今回の「思い入れたっぷりの」「熟練した」お話でした。
(ああ、でも今回の話は感動したかったなぁ)
<今回の学び> 思い入れが強すぎると独りよがりになる。相手の視点、場の視点を持つように心がけよう。