ガンダムに学ぶビジネス 第40話『エルメスのララァ』
2014年7月25日
おはようございます。昨日は友人のさかもとはるゆきさんにボディーコーディネーションで体の癖を取ってもらい、終わってから美味しいお酒を酌み交わしました。今日はこれからフューチャーマッピングについてのミーティング、税理士との面談、銀行の手続きなど、慌ただしい日になりそうです。月末は会社員にとってはお金が入る日ですが、経営者にとってはお金がごっそり出る日。また頑張らないと大変だ、と気持ちが引き締まります。
今朝のネイティブ・ガンダム連続視聴は第40話『エルメスのララァ』。
- ジオンではいよいよ最終決戦に向けて独裁者ギレン総帥が父デギン公王に御前会議で作戦を説明。
- ギレンは住居型コロニーから住民を強制疎開させ、その犠牲のもとに決戦兵器ソーラ・レイを準備し、その決済をデギンに迫る。
- 戦争に嫌気がさしている父と、戦争に勝つことをひたすら目指すギレンとの溝は深まる。
- ニュータイプに覚醒したアムロに合わせてガンダムを改修。反応速度を三倍位に引き上げる。
- ニュータイプ専用機エルメスでララァは初戦から大きな成果をあげる。
- パワーアップしたガンダムにシャアはまるで歯が立たず、ララァとアムロの別次元の戦いの中では邪魔者でしかなくなる。
ここではニュータイプが戦場で驚異的な能力を示し始め、周囲がそれに戸惑う姿が描かれます。ホワイトベースでは「アムロは特別」と誰もが思い始め、アムロはそれに構うことなく戦闘に没頭していく。
初戦でシャアをも上回る能力を示したララァに対して強く嫉妬し、命令違反までしてあからさまな足の引っ張りをしようとする兵たち、当初は能力ではなく軍服の不備で叱責するが戦果の凄さに賞賛するキシリア少将。
エースパイロットの名をほしいままにしたシャアは、自分が足手まといでしかなくなったことをどう感じたでしょうか。
私たちの仕事でも時を得て驚異的な成果を挙げるエースが登場することがしばしばあります。そんなとき周囲には、無視する、恐れる、賞賛する、恭順する、反発する、貶める、といった反応が起こります。いずれも「別の人」という扱い。エースは孤立し、チームは乱れます。
エース本人は、周りに合わせようと力をセーブする、周りを屈服させようとさらに成績を挙げることに集中する、などでせっかくのペースが乱れることもあります。
ライバルは目立つ敵のヒーローに集中し、その力を無力化する。ヒーローが力を発揮できなくなると、そこに依存していたチームは成績が落ちていく。これが一人の英雄では戦争は勝てない理由の一つでしょう。
連邦軍はアムロやホワイトベースの活躍を当初から苦々しく思い、中心から遠ざけようとしました。
それに対してジオン軍はシャア、ランバ・ラル、黒い三連星などの英雄に依存し、さらに優れたヒーローを求めてニュータイプの戦力化をはかり、高機能のモビルスーツ、モビルアーマーの開発に力を注いできました。
このヒーローに対する姿勢の違いが勝敗を分けたのかもしれません。
ララァの活躍に対して熟練兵がシャアに言いました。「我々は馬鹿らしくなったのです」そんな言葉をスタッフに言わせるような組織が、ヒーローを求めてきた結果です。
スキルアップを図ること、自分の力を増やすことに執心することより、仕事ではもっと大切なことがあります。それは自分の仕事に誠実であること。自分の与えられた役割の責任を果たすこと。
ドラッカーの言う「真摯さ」。それを追求していった先に成果があり、自らの成長があります。成長そのものを求めるのは本末転倒であり、それは結果につながらないということを肝に銘じよう、と思いをあらたにさせられました。
<今日の学び>
成長を求めるな。仕事の真摯さを追い求めよう。
英雄になろうとするな。すばらしい仕事を成し遂げるために力を注ごう。
『機動戦士ガンダム』(c)創通エージェンシー・サンライズ