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イデオンに学ぶコミュニケーション 第6話『裏切りの白い旗』

2014/08/05

おはようございます。東京は真夏日が続きますね。8月はしっかり仕事をしようと思って講座たくさん入れました。マインドマップに描いて全体像を把握してみたら、なんと8月は17日間も講座が入っていました。がんばらなきゃ!

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今朝の早起きアニメ鑑賞は伝説巨神イデオン第6話『裏切りの白い旗』。劇場版並みの画像の美しさ、演出の細かさで、スタッフのポテンシャルを見せつけた回です。

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  • 避難民ばかりで態勢の整わないソロシップでは、時間稼ぎにバッフクランに停戦を申し入れようとするが、通信が繋がらない。

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  • コスモは子どもたちの遊びから白旗を上げることを思いつく。しかしバッフクランでは宣戦布告、徹底抗戦の意思を示すものだった。ギジェを出し抜くチャンスを狙っていたダミドは全面攻撃をかける。

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  • カララの指摘で白旗ではなく赤旗を上げるが、カーシャは自分の力を示したくてバッフクランを攻撃。「バカにしている」「巨人メカを叩いてから停戦に応じる」と戦うダミド。

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  • ダミドは得意なギルバウの戦法でイデオンに接近戦を仕掛ける。イデオンは危機に陥るがコスモの機転で形勢逆転。戦力を大きく減らしたダミドはギジェを回収して撤退。

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  • 戦闘が終わらなかったことでカララを処刑しようと激昂するソロシップのクルーたち。ベスはカララに情報提供者として価値があると説得し、カララはマヤヤに反発されながら情報提供を受け入れる。


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前回にまったくうまくできていなかった感情表現が、格段に改善されています。視聴者の立場で私たちは、今回は良かった、悪かったと批評するばかりですが、一番わかっているのは制作している側だということです。

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湖川友謙は作画監督のみならず画面レイアウトも担当。宮﨑駿がかつて世界名作劇場の『アルプスの少女ハイジ』などでよくやった手法です。後に独自の作風で注目される板野一郎など若手の原画マンをサポートしながらそのポテンシャルを引き出しています。

人物のアップをアオリで描く湖川さん独特のレイアウトと、ガンダムとは違う極彩色の着色、セリフの一言一言に合わせて眉や目の大きさが変わる表情。作画の冴えは演出をひっぱり、声優さんの演技も人間感情の機微を表現するレベルに到達。この創造された世界にリアリティを与えています。

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私はリアルタイムではガンダム終盤の安彦良和さんリタイア後の画面しか見ていませんでした。それに比べてこの回のイデオンの美しいこと。私の中では絵が幼いガンダム、リアリティのあるアニメーションとして優れたイデオン、という序列ができてしまいました。

山本五十六の言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」というのがあります。

前回どうにもならなかった作画チームに対して、湖川さんはレイアウトで画面の作り方をやってみせる。それを元に原画を作らせて修正する。それはまさに「やってみせ」ですね。

今回の原画を描いた板野一郎は、かつてガンダムでフラミンゴの群れやエルメスのビットを描いて頭角を現しました。

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彼はこの後イデオンで開花し、その独自のダイナミックでめまぐるしい動きはマニアの間で「板野サーカス」と賞賛されます。

そのように若手が育っていく姿を見るのもイデオンの楽しみです。

 

 

そうそう、今回はコミュニケーションそのものがテーマでした。異文明間でどのように意思疎通が成立するか。カララとベスは翻訳機によって言葉は通じる。しかし「白旗は降伏の印」というようなしきたりはまったく通じない。それなのに通じないことによって相手を否定する、なじる。

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これはキリスト教文化とイスラム文化、あるいは一神教文化と多神教文化との違いにもなりますし、顔が同じ、場所も近い日本、韓国、中国の間の予想もしない文化ギャップにも通じます。

 

 

コミュニケーションはまず意思を伝えようという目的が重要だと書きました。次に必要なのは、相手に伝わっているかどうかという確認です。コミュニケーションは何を伝えたかではなく、何が伝わっているかです。

もし伝わっていなかったら?別の方法を取ります。別の表現、声の口調、身振り手振り、行動などを通じて意思を伝えようと努力します。そこで重要なのが一貫性です。態度、行動に一貫性があった時、たとえその言葉が伝わらなくとも、意思疎通は起こります。

自分の意図、意思が相手に伝わらなかった時、私たちは相手を非難することがいかに多いでしょうか。そもそも伝わることが難しいことを前提にし、伝える意思を捨てないことが、分かり合うために必要。

そう、これこそがイデオンがガンダムの次の作品である理由です。ガンダムでは地球の裏側の人と共感し合える人類の進化の道としてニュータイプを描きました。しかしニュータイプになるためには伝える、理解する、その努力をすることしかない。富野監督は、私たちは相手を理解しようとしているか、私たちはニュータイプからいかに程遠い存在なのか、それを厳しく問いかけているのです。

 

 

<今日の学び>

言葉で伝わらなかったら言葉を変えよう。

形で見せよう。態度で見せよう。行動で示そう。

伝わるまであきらめないのがコミュニケーションである。

 

『伝説巨神イデオン』(c)東急エージェンシー・サンライズ