イデオンに学ぶ「人生」 第32話『運命の炎のなかで』
2014年10月28日
おはようございます。
先週はNLP創始者の一人リチャード・バンドラー博士の初来日セミナーに参加しました。
参加者を壇上で一瞬にトランス状態に誘導するなど、
創始者のエネルギーはとてつもなかったです。
これまでトランス状態というのは心神喪失状態に近いものだと思っていましたが
眼前で初めて見たトランス状態では(おそらく)意識ははっきり持っているものでした。
意識はあるけど後で思い出せない。そんな状態という印象です。
たとえば、道を歩いている時にふとアイデアが湧いてくるときがありますね。
でもその場で書き留めておかないと後で思い出せない。
それもまたトランス状態の一種であることを知りました。
ただ、やはり創始者はそのスキルを教えるのは上手くないですね。
本人にとっては当たり前なので、できない人を本当の意味で理解できないのでしょう。
だからこそ私たちインストラクターの役割が大きいのだと
あらためて思わされました。
さて、今朝のイデオン鑑賞は第32話『運命の炎のなかで』。
イデオンのパイロットの一人、ファトム・モエラが戦死する話です。
とても綺麗な作画が多く、感情を揺さぶらされそうな演出もありますが
そもそもモエラってここまでほとんど目立っていないモブキャラ。
いきなり彼の思いを描かれても、いかにも感動を誘導されているような気がして
初見の時はあまり印象が良くない回でした。
今回は感動の誘導という部分においては同じ印象ですが
イデオンの結末に続くためには大切だったことに気づきました。
モエラは線の細い泣きべそばかりかいているファードを勇気づけ
ファードを世話するラポーと恋に落ちます。
ラポーとファードは劇場版で公開された真の結末『発動編』で最後まで生き残り
かなり強い印象を残します。
つまりモエラはこの二人に存在感を与えるために今回無駄死にしたのです。
それはまさに人の命のつながりそのものです。
人の生き様、言葉は、その人とつながった人々の心の中に宿ります。
それは人生で起こる数々の障害、転機において
「あの人だったらどうするだろう」
「あの人だったらなんと言ったろう」
と考える切り口となります。
私は2年半前に結婚して以来、常に自分の中の嫁さんを意識します。
彼女だったらどのように考えるか、感じるか、行動するか。
それは私の中によりひろい視点をもたらしてくれます。
人とつながることの大切さを学ぶことができた回でした。
<今日の学び>
愛すること、つながること、それはその人と別れた後でも
私を強くし、私を優しくしてくれる。
『伝説巨神イデオン』(c)東急エージェンシー・サンライズ