「そして、日本人になる」
2017年11月19日
おはようございます。
平成29年11月19日の日曜日。
奈良の旅空は真っ青で良い天気です。
昨日は唐招提寺でお写経をしました。
写経は2006年に初めてやり
それから何度も書かせて
いただいてきました。
一字一字を苦労しながら写し
最後に全部を見直すと
「不揃いだなあ」
いつもそんな感じだったのですが
今回はちょっと違いました。
ご奉納の前に眺めると
なんだか統一感というか
パワーを感じるのです。
それから千手観音像。
ほとんどの千手観音は
48本で千に見立ててるのに
こちらはほぼ千本あります。
これも何度も見ているのですが
今回は見た瞬間に衝撃が走りました。
これはきっと
先日のボストン美術館展で
中国の古美術を眺め
運慶展で仏像を
じっくり眺めたからだと
思うのです。
本物を真剣に見たが故に
同じものを見ても気づきが違う。
だから自然と自分の書く字も変わり
仏像の凄さに衝撃を受けられる
ようになったのではないか?
中国は三千年の歴史がありながら
戦乱が多く王朝も変わり
文化物があまり残っていないそうです。
日本も戦争で国宝の9割が
失われたといいます。
それでもこれほど素晴らしい文化物が
まだたくさん残っている。
素晴らしいことです。
私たちは日本で生まれましたが
日本の文化の本物を見ることで
「日本人になる」ことができる。
そして世界の文化の本物を見ることで
「世界人になれる」
もっとたくさん本物を見たいです。
そして私も
未来に繋がる本物でありたいです。
これからも精進してまいります。
今日も一日よろしくお願いします。
玉川一郎
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