ブリューゲル一族の絵画ビジネスから学ぶ
2018年2月19日
おはようございます。玉川一郎です。
平成30年2月19日の月曜日。
薄い雲がかかった冬空です。
昨日は上野の東京都美術館で
ブリューゲル展を観てきました。
ブリューゲル一族150年にわたる
制作活動を垣間見たのですが
ビジネスとして、家業としての絵画を
考えることができて興味深かったです。
ルネッサンス後期にあたるのでしょうか。
すでに聖書の中の絵は少なくなっていき
静物画、風景画、ギリシア神話が
主に描かれていました。
ブリューゲルは工房をやっていて
徒弟制度の中で絵画制作という
事業をやっていました。
初代が若くして亡くなり
二人の息子がそれぞれの形で
父の事業を継承していきます。
一人は父の絵画のコピーを作り
その画風を世に知らしめていきます。
彼が目指したのは大衆化です。
もう一人は貴族相手に
緻密な花の静物画を描いていきます。
当時は絵画制作は芸術でありつつ
ビジネス的な要素が強かったのでしょう。
絵画のコピーは今で言う
出版やインターネットでの発表に
近い印象を受けました。
ルネッサンスを超えて絵が大衆化し
おそらく過当競争が生まれてきました。
その時の対応が大衆化と高級化というのは
あまりに現代社会と似すぎていますね。
大衆化とは一般化であり量産であり
過当競争の真っ只中に入っていくこと。
高級化とは個性を主張することであり
競争のない世界に入っていくこと。
大衆化を目指した息子は貧窮し
高級化した息子は裕福になりました。
中小零細は大衆化を目指せば困窮する。
改めて時代を超えた鉄則を学びました。
このような学びが
「実感」として得られるのは
展覧会ならではですね。
ブリューゲル展のメイン展示のフロアーは
昨日の2月18日までに限り撮影OKでした。
芸術作品と2ショットができるなんて
日本の美術館ではなかなかありません。
思わぬラッキーで嬉しかったです。
さて、今朝は早く起きて
トイレと部屋の掃除、洗濯、
そしてマインドマップを描きました。
朝の時間は宝石ですね。
やるべきことをやると
セルフイメージが高まっていきます。
今日の夕方は楽しみにしている
ズンバのクラスがあるので
そこまでに仕事をやりきりたいです。
今日も一日よろしくお願いします。
玉川一郎
category: その他