マインドマップは効率が悪い
2014年5月20日
◆マインドマップは日本人には使えない?
「マインドマップは使えない」という主張があります。
「発散は得意だが収束は苦手」
「描くのに時間がかかるから効率が悪い」
「語順が違うので英語は良いが日本語はだめ」
なるほど。全面的に同意です。
マインドマップは確かに発散はするけど、文章にはなりません。
色や絵を使えば1枚に30分から1時間はかかります。
英語と日本語は語順が違うのも確かです。
◆不効率の加速
しかし、それはマインドマップを、 通常の思考の延長線上で使ったときに起きる問題です。
たとえば。 非常に煩雑な社内の手続きシステムがあったとします。
それをパソコンで効率化しても、不効率の加速でしかありません。
システムそのものを見直すことが必要。
マインドマップを使うこともそれと同じ。
マインドマップの描き方を学ぶと 誰もが整然としたツリー構造を作りたがり、 誰もが全体のバランスをよくしたがり、 誰もが上手い絵を描きたがる。
それは不効率の加速。
思考を変えずにマインドマップを描こうとすれば すぐに限界にたどりつきます。
だからマインドマップの描き方だけを学んでも ほとんどの人はマインドマップは使いこなせません。
◆描き方ではなく思考を変える
マインドマップを効果的に使うためには 思考そのものの方向性を変える必要があります。
身につけるべきものは描き方ではなく マインドマップ思考。
『できる人のマップ思考』という本にマインドマップについて (商標上、本の中ではヒューリスティックマップと呼んでいますが) 以下のように定義してます。
各種データ間の関係に
一時的かつ無造作な順序づけをおこなって
ツリー構造に表し
情報に構造を与えたり
情報を浮かびあがらせる
ことを目的とするものです。
つまりマインドマップを整理する、美しくすることが目的でなく マインドマップによって頭の中を整理整頓することが目的。
頭の中が整理整頓されれば、マインドマップはぐちゃぐちゃでかまわない。
◆マインドマップをぐちゃぐちゃにかけるか?
そう。ちゃんとマインドマップをぐちゃぐちゃにできるかどうかが マインドマップを使えるかどうかのカギです。
しかし、ぐちゃぐちゃとめちゃくちゃは違います。
ぐちゃぐちゃとは、ちゃんとした描き方が分かった上での 必要に応じた適応です。
ちゃんとした描き方を知り、 その描き方の理由、意味を知り、 目的に応じて必要な描き方をする。
それがマインドマップを使いこなすということです。
◆矛盾している私の講座
私が教えているマインドマップの講座では矛盾することを教えます。
ちゃんとした描き方と、ぐちゃぐちゃな描き方。
その使い分けを明確に伝え、その両方を徹底的に練習します。
だから二日間の時間が必要なのです。
この間、初日の宿題をやってこなかった人がいました。
「ちゃんと描こうとしたら迷ってしまった」
やらなかったのではなく、やれなかった。。。
それは素晴らしい学びです。
1時間でも、2時間でも、マインドマップの描き方は教えられます。
でもマインドマップをどう使うかは、使ってみないと学べない。
描けるのに、かけなかった。
それは描き方を知っているのに、使えなかったと言うこと。
そんな方も、二日目の終わりには音声教材を聞いて リアルタイムにマインドマップが描けるようにまでなりました。
今月、5/11(日)と5/18(日)の二日間を受けた受講生です。
◆5月のマインドマップ講座を受けた人は・・・。
今回の受講生はアンケートで全員が「非常に満足」でした。
アンケートの一部をご紹介します。
「本を読んだだけではわからないところ、
使用して不安に感じていた部分が次々に解決されて
自信がついた。
練習のための練習ではなく、実践的な力が付く内容で
あるのがとても良かった」
(医薬品会社勤務 藤田聖也さん)
「2日間にわたり飽きのこない緊張感を保ち続けることができました。
楽しい時間をありがとうございました」
(機械製造業 後藤泰山さん)
「本を読んだだけでは分からないことが多く
参加できたことに非常に満足しています。
マインドマップがツールであること、使ってナンボ
生かすも殺すも本人次第と言うことを強く感じました」
(鈴与シンワート勤務 片岡朋子さん)
次回、6月、7月の講座は現在募集中です。
7月はひさびさに平日の講座なので土日が休めない方にお勧めします。
【マインドマップ・フル活用2日間講座】
※マインドマップ、講座についてもっと知りたい方のために無料公開講座も開催しています。
この講座では上記フル活用2日間講座の中の1時間半をそのまま実施しています。
【マインドマップ無料公開講座】
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