ガンダムに学ぶビジネス 第20話『死闘!ホワイトベース』
2014年7月4日
おはようございます。二日間の伊豆旅行ではすっかりリフレッシュしたつもりだったのですが、昨晩は疲れ果てて早い時間に眠りこけてしまいました。旅行の中で坂本春之さん、和仁達也さんから受けたフィードバックがかなり衝撃的で、これからの自分のあり方が大きく変わるかもしれない。そのメンタルな部分が体に来たのかもしれません。
さて、今朝はファースト・ガンダム第20話『死闘!ホワイトベース』を視聴しました。
脱走から帰ってきたアムロ、その扱いを巡ってバラバラになるホワイトベース。ジオン軍内の勢力争いに巻き込まれて戦力が整わないランバ・ラル隊、最後の手段として白兵戦を仕掛けてくる。メカでの戦いではなく、リアルに次々に撃ち殺されていく双方の兵士たち。作戦に失敗して自爆するランバ・ラル。あらすじだけでもハードな展開です。
わだかまりが渦巻いてバラバラになりそうなクルーたちを、年長のリュウ・ホセイがなぐる、なぐる、なぐる。「(そんなことで)人間が変わるもんか」と反発するアムロ、カイ。それでも危機になると戦う。自分の役割を知る。
ホワイトベースに乗り込むと、そこには幼児のキッカがいて、10代の少年少女がいて、さらには旧知の貴人がいる。戦場で戦う相手を人間として認識したとき、そこに躊躇が生まれる。それを一人一人描いていきます。
前回の話で「自分の力で勝ったのではない。モビルスーツの性能のおかげだ」と言い放ったランバ・ラルが、まさに自分の力、人間の力をぶつけ、それにホワイトベースのクルーが人間として立ち向かったのがこの話です。ここはロボットプロレス、レスリングではなく、人と人とが直接殺しあう戦場。戦場では人が次々に無価値に死ぬということを表現したかったのでしょう。
「戦争をなくそう」と紋切り型に唱えても子どもたちには響かない。だから戦争とはロボットが壊れることではなく人が死ぬことだ、とこれでもかこれでもかと見せていきます。アムロを、カイをなぐるリュウの姿は、まさに言葉で言ってわからない相手にわからせようとする富野監督の投影のような気がしました。子どもたちに聞く耳を持たせることができる可能性をもった媒体が、アニメだということです。
この話こそ人間の表情がキモなのですが、TVシリーズの宿命として作画が安定しない回があり、そこにあたってしまったことが残念です。今回の連続視聴で一話一話見ていく価値を大きく感じてきました。映画版は後出しジャンケンみたいでもう見たくない・・・と思っていたのですが、この部分はもう一度安彦良和作画の映画版『哀・戦士編』で見直したくなりました。
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category: ガンダム