ガンダムに学ぶビジネス 第21話『激闘は憎しみ深く』
2014年7月5日
おはようございます。今日はこれからフォトリーディング・エグゼクティブ講座三日間の初日です。新しい読書用のマインドマップ用紙を作り、講座内容を再構成、その資料を作るのに昨晩は10時過ぎまで仕事していました。その成果が出るのが楽しみです。
さて、今朝のファースト・ガンダムは第21話『激闘は憎しみ深く』。隊長のランバ・ラルを失ってその仇討ちに決死の覚悟で望む内縁の妻ハモン。そしてその戦いの中でメインクルーのリュウ・ホセイが戦死するという、歌舞伎の話にもなろうかという劇的な展開です。
生きていること、死ぬことの意味を問いかける、考えさせることがこの回の意図でしょう。しかしこれは商業アニメ。おもちゃのCMを同時にやらなければならないという大人の事情があります。
やりたいことがあって、でも状況がそれを許さない。そんなとき私たちはどうするでしょうか。諦める、恨む、ボヤく、辞める、、、。
富野監督の答えがこの話になります。それは徹底的にやること。おもちゃCMとしての無意味なマンガ的なドッキングシーンを入れるために、それ以外のシーンでは細部のリアリティに徹底的にこだわったのです。
ホワイトベースの修理に、ガンタンクの腕にガンキャノンが乗って、その手の上に乗ったカイが溶接作業をする。砂漠地帯なので砂が入らないようにビニールシートを貼ってエンジン修理。
ほとんど戦力がなくなったランバ・ラル隊が、手持ちの兵器で戦うための綿密な計画。仇討ちという私的な感情で戦いをすることに対する兵士の意思確認。
前回の死闘で戦死したホワイトベースクルーのお墓があって、キッカたちが「お兄ちゃんたちのお墓置いていくの?」と悲しがる。
このような細部があればこそ、思いを遂げるために特攻するハモン、仲間を守るために体当たりするリュウ、その死に様が強く心を打つドラマとなっているのでしょう。
ガンダムは最終的に低視聴率に終わり打ち切りになります。次のイデオンはさらに短い期間で打ち切りになります。
私はイデオンこそが人生における最高峰のアニメなのですが、それはそのような逆境が作ったのかもしれません。
ガンダムのTVシリーズが終了後一年ほど立ってブレイクし、一気に名声をつかんだ富野監督が、やりたいようにやったダンバインではスポンサーが倒産に至ります。それ以降パワーを失っていったように見えました。
ビジネスは抵抗があって、障害があってこそ、より高いレベルに上がることができる。そんなチャレンジを続けること、成功を続けることの難しさを考えさせられました。
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