ガンダムに学ぶビジネス 第22話『マ・クベ包囲網を破れ!』
2014年7月6日
おはようございます。昨日はフォトリーディング・エグゼクティブ講座の初日。受講生の皆さんがとても熱心で質問が多く、予定よりも1時間余長くなっても全員が集中して講義を受けてくれました。終了後、残った皆さんとダヴィンチ・カフェの蔵書の中で私が好きな本を紹介し、さらに1時間近く語り合いました。本を語る時間ってとても楽しいです。
遅くまでがんばりましたが、今朝も5時半起きでファースト・ガンダムを視聴。第22話『マ・クベ包囲網を破れ!』です。
前回でランバ・ラル隊が全滅し、マ・クベ司令の基地群に侵攻するホワイトベース。ジオン軍の組織的な抵抗が増す中で、ブライト艦長が過労で倒れる。ブライトのサポート役だったリュウ・ホセイがいなくなった穴は大きく、ブライトとリュウを欠いたホワイトベースはアムロが活躍してもどんどん窮地においこまれていく。
キーパーソンの不在を描いたのがこの話ですが、実はこの回の制作そのものにもキーパーソンが欠けています。それは富野監督。これまで多くの回に斧谷稔のペンネームで絵コンテを描いていましたが、今回はその名前がクレジットにありません。
作画のエースである安彦良和さんはこの回を担当しているのですが、描写やディテールがどうにもマンガチック。ガンダムの戦闘がどうにもロボットプロレス然としてリアリティがない。ごく普通のロボットアニメを見ているような感覚なのです。ホワイトベースにはアムロ、TVシリーズには安彦良和というそれぞれのエースがいながら、どちらもそれが効果的に機能しないで破綻していくのは偶然の一致でしょうか。
うちの会社で今年の3月に長年のスタッフが一人退職しました。講師として、マーケッターとしての私がエースですから屋台骨は揺るがないはずでした。しかし彼がいなくなったため私が資料を印刷し、資材を発注し、弁当を注文し、さらには講座前の遅刻や欠席の電話応対までしなくてはならなくなりました。講座前には神経がすり減ってしまって、終わる頃にはくたくた。適切な指示がなくて能力を発揮できないアムロ、あるいはリュウがいなくなって過労で倒れたブライトさんは、まさにこの時期の私でした。
一人は二人になれない。どんなに優れた人間でも、息のあった相手がいるのといないのとでは大違い。私もこれから仕事を広げていく、継続していく上で、リュウのような相手と出会っていきたいと思います。