ガンダムに学ぶビジネス 第33話『コンスコン強襲』
2014年7月17日
おはようございます。今朝はあまりの暑さに汗だくで起きました。うちではめったに冷房をかけずに窓を開けておくのですが、3時過ぎに雨が降ってきたせいで起こされちゃって、5時半に起きた時は寝不足気味で疲れが残っていました。 ここのところ日本の夏は猛暑なので、体調管理に気をつけなければいけませんね。
さて、ネイティブ・ガンダム連続視聴は今日は第33話『コンスコン強襲』。おとり行動のために中立のサイド6に立ち寄ったホワイトベース。ミライは元フィアンセのカムラン・ブルームと再会、アムロもまた生死不明になっていた父テム・レイと再会します。その間に圧倒的戦力のコンスコン隊に取り囲まれますが、アムロ、スレッガー、カイ、セイラが12機のリックドムを瞬殺します。
目立つ部分では熟練のプロ集団となったホワイトベース隊の戦闘力ですが、この話はドラマが深い。
再会に喜びよりを戻したいカムラン。戦争から逃げ、親の力にたより、大過なく生きていようとする彼に対して、民間人、避難民だったホワイトベースのクルーたちは戦争に直面し、生き抜き、自らの決意で軍隊に加わってきました。傍観者と当事者がお互いに分かり合えない姿を描きます。それはまさに今の時代において、集団的自衛権、原発問題、TPPなど未来につながる問題に対する私たちの立場を問いかけているかのごとくです。
アムロは生き別れていた父と再会しますが、テム・レイは脳障害のせいか、あるいは元々の性格かもしれないけど、親子の触れ合いを完全に拒絶。息子をただのガンダムのパイロット、あるいはメカニックマンとして扱います。
かつては母に軍人としての自分を否定されましたが、今度は父に息子としての自分を否定されます。もうアムロに安らぐ肉親はいない。幼なじみのフラウとも疎遠になり、セイラやスレッガーは戦闘パートナーとしての付き合いだけになっている。ここにいたってアムロの孤独感は決定的になります。
子どもたちは戦争映画を見ないし、リアルなドラマや演劇も見ない。宇宙もの、空想科学物のアニメであれば、子どもたちが見てくれる。子どもたちにメッセージ伝える事ができるのがアニメやマンガの役割だと、富野監督は語ります。
親の子でない、自分自身とはなんなのかを、ガンダムは問いかけます。『アナと雪の女王』もまた、ありのままの自分とは何なのかを観客に問いかけます。
自分の語りたいメッセージがメインであって、そのための方便がアニメ的表現だと見抜いたからこそ、分離合体のおもちゃ的描写、使い捨てのやられメカの登場、そして派手な戦闘シーンも、迷いなく使われてきたのがこの話だと感じました。
<今日の学び>
何をやるか、なんの分野、商品を売るかではなく、それでどんなメッセージを伝えたいかが重要。