玉川一郎のブログ

ガンダムに学ぶビジネス 第36話『恐怖!機動ビグ・ザム』

2014年7月21日

おはようございます。今日は海の日。私も昨日一昨日の全脳思考マスター講座が終わって今日は休日です。ひさしぶりに高校時代の友人と麻雀で集まります。 麻雀はかつて大会で名人位をとったこともあるのですが、ずっとやっていないので今日は負けない程度で楽しみます。

今日のネイティブ・ガンダムは第36話『恐怖!機動ビグ・ザム』。ジオンの要塞ソロモンが陥落間近となり、ドズル中将は要塞を放棄し、連邦軍に一矢報いるために自ら巨大モビルアーマーのビグ・ザムに乗り込み突撃。ビグ・ザムの攻撃力はすさまじく、一瞬で主力艦隊を撃破。連邦軍のスレッガー中尉は被害を食い止めるためにアムロとともにGファイターでビグ・ザムに損害を与え、ガンダムが破壊します。援軍のマ・クベ艦隊は間に合わず、ソロモンは陥落。

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この話では激しい戦闘の合間に人間ドラマが描かれます。ミライ、ブライトの恋心、スレッガー、ドズルの死、妻子たちの悲しみ、そんな悲哀とは関係なく戦闘に疲れて無重力の中に休息をとるアムロ、カイ、セイラら戦士たち。戦闘シーンだけでなく、その中で起こる人の心の愛憎、ドラマで戦争を描こうという機動戦士ガンダム制作者の想いが全面に出ています。

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防御バリアを備え、強力なメガ粒子砲を複数持つ巨大モビルアーマー、ビグ・ザムはあたかも1機で戦争をひっくり返すように見えます。しかしその攻撃を加えながらドズル・ザビは撤退を指示します。それはどんなに攻撃力が強くても、損耗するからです。エネルギーはいつかなくなり、弾薬も限りがあり、兵士は疲労する。故障も損傷も必ず起こります。維持継続性がない攻撃力は、長期戦においては決定的になりえないのです。

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私たちの仕事も長期戦です。キャンペーンや「奇跡的な」コピーライティングはまさにビグ・ザム。一時的には大きなセールスを上げるかもしれませんが、それを作るためには時間と資金が必要です。そしてそれが画期的で目立つ結果が出れば出るほど、競合相手はすぐに模倣します。

貴重な時間とお金は一時に消費され、優位性は程なく失われます。それはiPhoneが画期的な商品で市場を席巻すると、すぐにAndroidが模倣しシェアを奪ったかのごとくです。

良い商品を作ること、きめ細やかな顧客対応をすること、それを維持するためのスタッフを集め育てること、そのための時間と資金を大切に扱うこと。それはあたりまえのことであり、誰もが頑張ろうとしていて、仕事そのもの。大変で、つらく、地味です。

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ビグ・ザムは、一発逆転を狙った勝負は、時間と資金を消耗させます。本来の仕事をする時間とお金を奪います。仕事をしなければ、お客様はいなくなる。当たり前のことですよね。

そしてドズルはビグ・ザムが無力化されると、心意気だけでガンダムに立ち向かおうとします。奇跡のマーケティングを求め、うまくいかないと今更のようにビジョンやミッションなど精神論に走る。まさに私たちビジネスマンが陥りやすい罠です。

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いかにビグ・ザムを作りたいという誘惑から勝つかが、私がビジネスの中で心がけていることです。それにしてもビグ・ザム、魅力的ですよね〜。

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<今日の学び>

良い商品を作り、きちんと届けることに時間をかける。

奇跡的なマーケティングを求めるのはほどほどにしよう。

ビグ・ザムでは長期戦は勝てない。

ビジネスは長期戦。