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イデオンに学ぶコミュニケーション 第3話『激震の大地』

2014/08/01

おはようございます。今日から8月。例年はお盆休みで講座の数が少ないんですが、今年は目一杯入っています。休みの時こそ勉強できるチャンスですよね。皆さんの休みの時は自分の仕事の時だと思って、暑さに負けず頑張ります。

今朝観たアニメは伝説巨神イデオン第3話『激震の大地』。

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  • バッフクランと地球人の戦いが続く中、ソロ星の移民たちは第2発掘現場の遺跡に逃げ込む。カララとその従者のマヤヤはそこで再会。救難信号を出して助けを待つ。

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  • 救難信号をキャッチしたギジェは有志を募って決死隊を編成。カララの救出に向かう。

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  • ソロ星軍の士官ベスは異星人の信号をたどりカララとマヤヤを発見。地球人と全く変わらない異星人に驚きながら、彼女たちを拿捕監禁する。

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  • ギジェ隊は遺跡に潜入してカララを探す途中にロッタやルーなどの子どもたちに遭遇。逆上した若い兵はこれをビームで攻撃するが、突如発生したバリアーでビームは跳ね返り、兵は消失する。

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  • 遺跡の反物質エンジンが勝手に動き始め、地中から出て空中に浮き上がる。バリアーと、船と、それらの未知の力にギジェは驚く。

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  • ギジェをサポートすべく本隊のアバデデが合流する。

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とにかく謎また謎のオンパレード。すでに3話にもなるのにドラマがまったく展開しません。冒頭には初めてここが地球から270万光年離れた移民星であること、今は地球人とバッフクランと戦いが行われていることがナレーションの形で語られます。それでもよくわからない。

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そもそも、視聴者にわからないだけでなく、ドラマの中の登場人物たちもわかっていないのです。登場人物たちは苛立ちますが、その苛立ちの連鎖で観ている方も苛立ってきます。

これは、ガンダム直後の作品であることが大きく影響していると思います。ガンダムでは一年弱をかけてドラマを描き、テーマを描き、登場人物ひとりひとりの決着をつけました。

このように「やり遂げた感」があるときの次の仕事が鬼門なのです。うまくいった仕事の後には二種類の行動が出てきます。

 

 

一つは「夢よもう一度」。うまくいったものを再現しようとする行動。前にやったことを繰り返そうとするのですが、仕事は相手があるもの。お客さんも違えばスタッフも違う。それなのに同じやり方を再現しようとすれば、必ずアンバランス、違和感が出る。何より違うのは、初めてやった時と、それを再現しようとする時のモチベーションです。同じことをやろうとするのではなく、同じモチベーションを持つことが大切なのです。

私が講師を専業で始めた時、そのような失敗を何度もしました。前回やったことを思い出そうとしながら講義すると、目の前の受講生に意識が行かなくなる。話が上滑りになって、相手の理解を見ることができず、慌てる。ぐだぐだになっちゃいました。

 

 

そこでうまくいった後に、さらに同じようなモチベーションを持つためにやる行動が、「もっと上を目指す」こと。同じことの繰り返しは苦痛です。だから前にやったこと以上のこと、その先のことをやろうとチャレンジするのです。

ところが、前のうまくいった時を知らない人が相手の場合、時としてやりすぎになっちゃう。

イデオンの場合がまさにそれです。ガンダムで物語は作りきった。キャラクターは語りきった。あとはテーマ。ニュータイプがうまく伝えられなかった。だからテーマを語りたい。概念を伝えたい。それは「イデ」だ!

 

 

その結果、ここまでの話のイデオンでは概念を伝えるための準備に終始している。ドラマを語る余裕がない、というよりもドラマを語るつもりがないのです。 ドラマがないから共感できない。共感できない人を描くのはテーマではありますが、観ている側も共感できないから見ていて辛い。

イデオンを見るときは最初の10話までは我慢しなければならないと言われています。それはまさにドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読むかのごとくです。冒頭は状況説明に終始し、またロシアの舞台を理解するのに苦労させられます。私が中学時代にそれを読んだ時、最初の50ページを読むのに1週間かかりました。残りの600ページは3日間で一気に読みました。

 

この苦しみがあるからこそ、イデオンはドストエフスキーのような巨大なテーマを描くことができるのかもしれません。初めて観る方は、ここを飛ばさず、じっくりと苛立ってください(笑)。

 

<今日の学び>

うまくいった、と思った時こそ気をつけよう。

次にやるときは相手が違う、タイミングが違う。

同じことを再現しようとしない。同じモチベーションを持とうとすること。

 

『伝説巨神イデオン』(c)東急エージェンシー・サンライズ