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イデオンに学ぶコミュニケーション 第4話『ソロ星脱出せよ』

2014/08/02

本日の早朝アニメ鑑賞は伝説巨神イデオン第4話『ソロ星脱出せよ』。

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  • 突如始動した遺跡の船に地球人、バッフクラン両方とも驚愕。その混乱に乗じてカララとマヤヤは監禁室を脱出。

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  • アバデデ司令が合流し作戦会議。ギジェ隊長は敵を刺激しないほうがいいという慎重策、ダミド副長は一気に攻勢をかけるべきだという積極策を主張。アバデデはまず準備を整えることを指示。

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  • イデオンの各メカ、遺跡の船の整備と調査でクルーたちは疲労困憊。どうにか使えそうということで、とにかく脱出しようというシェリルと、逃げても追いかけられるというベスが対立。

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  • ダミドはアバデデの命令を破って一隊を率いて攻撃に出る。アバデデはギジェに援護に出ることを指示。ふたたび戦端が開かれる。戦闘のプロに翻弄されるイデオン。

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  • あわや、というところで異常なエネルギー上昇を示した遺跡の船、ソロシップがイデオンと合流。イデオンにもパワーが注ぎ込まれ、ソロシップは反物質エンジンが勝手に指導し、大地を焼いて宇宙に飛び出す。

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この時期のイデオンの話が辛いのは、毎回の話に落ちがないことです。いつも新しい謎で終わる。爽快感、達成感のかけらもない。しかも敵メカもただの戦闘機だし、イデオンは無意味に分離、合体を繰り返すし。アニメの戦闘としての魅力がないのです。

よくまあこんなストーリーテリングを子供向けのアニメでやっているよなと感心します。ザンボット3やガンダムではとりあえず普通のロボット戦闘をしながら、そこにメッセージを織り込むという作りになっていました。

イデオンでは本当に富野監督はタガが外れてしまったのですね。前話のところでドストエフスキーに例えましたが、長い舞台の一幕を分割して観ているような気分です。それでいて音楽だけは毎回盛り上がり、思わせぶりな曲調になる。すぎやまこういち作曲のBGMもまたこの時点では違和感が大きいです。

 

 

今回は物語としての展開はありませんが、人間心理の描写は恐ろしいまでに凝っています。特に感心したのが軍隊の大人の存在であるアバデデの言動。二人の意見をそれぞれ聞くわけでもなく、「重機動メカの整備が終わったら出撃する」と会議を終わらせる。

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ダミドはこれまでの接触から敵を好戦的な種族と断じ殲滅するべしと主張。ギジェは文明度が高い敵と見てカララをすぐには殺さないだろう、刺激をするのは良くないと主張。

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ふたりとも同じものを見て反対の主張になっているのがわかります。これが確証バイアス。自分の見たいものしか見ない。価値観や意見に合わない事実は見えなくなるというものです。

この確証バイアスの存在が、ドラッカーのいう「すべての計画は妄想」につながります。私たちは計画を立てるときに予想する。それは自分の思い込みによる情報判断であり、想定外のことは必ず起こる。だから計画は無駄である。

 

 

想定外のことに対応できるのは、想定しうることに対するすべての準備をした者だけである。予測や計画をたてるのではなく徹底的に準備することが大切と述べています。

アバデデが取った言動こそドラッガーの言った準備そのものです。作戦会議でギジェとダミドが議論する中、アバデデは銃を磨いている。議論ではなく具体的な行動、今すぐできる準備をやっているという象徴でしょう。そして判断するのではなく、重機動メカの整備という準備を指示している。

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果たしてその命令に不満なダミドが独断専行するという暴挙、想定外の出来事が起こります。

ギジェは「実際に戦ったものでないとあのメカの力はわからない」と激昂しますが、アバデデは「ダミドにはいい薬になる」「ならばギジェがサポートに行けばいい」「一度出した戦力を引っ込めるのは愚か」と状況を的確に見定め対応していく。

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実際にダミドとギジェの連携でイデオンは窮地に陥るのだから極めて正しい対処だったと言えます。

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そしてこのようなキャラクターを描ける富野監督は、やはりそんな人間の機微を若くして知っている、ということが凄いと思うのです。

 

<今日の学び>

意見や主張が対立しているとき、同じ視点をもたせることは、時間の無駄。

芽が出ない時は地に根を伸ばせ。

行動に意見が分かれるなら、できうる限りの準備に時間を費やそう。

 

『伝説巨神イデオン』(c)東急エージェンシー・サンライズ