イデオンに学ぶコミュニケーション 第15話『イデオン奪回作戦』
2014年8月16日
おはようございます。2日ぶりの書き込みになります。実は一昨日の朝から熱が出まして久々に39度を超えました。嫁さんの看病のお陰で昨日の夕方には平熱となり、なんとか今日のマインドマップ・フル活用2日間講座には間に合いました。
およそ2ヶ月間ずっと5時半起きを通してきたのですが、なかなか早い時間に寝られず結果的に睡眠不足がたたってしまったようです。『「朝5時半起き」の習慣で人生はうまくいく!』には「作業効率を低下させないまま、無理なく睡眠を短縮できるのは6時間である」という実験データが示されています。寝不足だと早起きも身体に毒ですね(苦笑)。
ところがこの本はなんと1時寝5時半起きの4時間半睡眠を推奨しているのです。実は私がほとんどこの状態だったのですが、この本では少し違って、週末2日は寝だめをしようというのです。なるほど、それなら身体を壊さなそうですね。私は仕事が土日ですから、水木あたりを寝溜め日にしようかな?
さて、そういうわけで今朝はまた5時半起きして早朝アニメ視聴も再開。伝説巨神イデオン第15話『イデオン奪回作戦』です。
- ソロシップは地球の前線基地ブラジラーに逃げこんだが、バッフクランの攻撃で基地は壊滅。基地の資材を積み込んで再び逃走の旅へ出る。
- 次の移民星または地球に逃げようという意見と、異星人を呼び込まないために自分たちでなんとかしようという意見とに分裂。
- シェリルは他の星に逃げるグループをまとめて、カララをさらって小型艇キャリオカでソロシップを離脱する。
- バッフクランのドクはキャリオカを捕獲し、イデオンとの交換を要求する。
- コスモの機転でバッフクランを撃破。キャリオカはソロシップに戻る。カララは首謀者として監禁される。
- カララを首謀者にでっち上げたのはシェリル。脱出組をスムーズに合流させるためにカララに罪をかぶってもらった。コスモはそれを見抜く。
ストーリーとしてはよく出来ています。作画も湖川友謙と彼の率いるビーボォーが担当し万全。なのですが、なぜか最初に観た時からスッキリしないんです。今日再見してようやくその理由がわかりました。それは説得力です。
人質交換能条件として、コスモはイデオンメカを1機ずつ変形させて出すと言い、敵は「そういうことか、こざかしい」と言って受け入れます。1機ずつ出すというのは納得ですが、変形させるというのは納得させる理由がありません。
イデオンメカ1機からパイロットと砲撃手として2名ずつ脱出します。それぞれが最後のCメカに入り、テクノさんが宇宙服だけで5人を引き連れて脱出し、残りのメンバーはそこに潜みます。
まず相手が1機に2名ずつであることを納得した理由がわからない。さらに前回で生体反応を感知して攻撃を継続したシーンがありました。ならば最後のメカに生体反応があることがわかったはず。
もちろんこれは作り話です。現実性がなくてもいいんです。でも論理的な一貫性がないと、話として納得出来ない。それはいかに作画がキレイで声優さんがうまくても、ダメなんです。ごまかしきれない。騙され感が強くなって冷めてしまいます。
よくコミュニケーションにおいて、説得するには感情が大切と言います。アニメにおいては感情は作画や演出、演技でしょう。しかしそこにいくら力が入っていても、やはり理性、論理が通っていることは不可欠なのです。
ネット商材で「先着○○名様限り」という売り方がありますが、これが例えばダウンロード販売の場合、ほぼ無限に売ることができるはず。なら限定である納得できる理由が必要。それがないと、ただの売り込みであり、感情をかき立てる心理誘導にしかなりません。
私たちは誰かに心理誘導されることを嫌います。自分の意志を奪われるからです。自分の意志を奪おうとする相手を敵と認識します。私が今回の話をあまり好きでなかった理由は、まさにこの心理誘導の要素を感じてしまったからなのです。
<今日の学び>
人は理屈だけで納得するわけではない。
でも理屈が崩れていて感情だけを揺さぶられると時として怒りが生まれる。
『伝説巨神イデオン』(c)東急エージェンシー・サンライズ