イデオンに学ぶコミュニケーション 第30話『捨て身の狙撃者』
2014年10月7日
おはようございます。
昨日は台風一過、うちの猫ちゃんたちも差し込んだ日差しにご満悦の様子でした。
先週末は全脳思考マスター講座を実施。
全脳思考はこの秋から「フューチャーマッピング」という名称に変わり
新しいステージがスタートします。
今回はその直前ということもあって かなり内容を新しいモノに変えました。
特に私は今年、加速教育法のアクセラメンツ講座を担当しており
フューチャーマッピングの講座も順次そのメソッドを取り入れています。
具体的には、フォトリーディングの講座構成に近づけています。
- 全体像を示す
- 一度やってみる(やってみせる)
- ステップごとで演習を3回ずつやる
- 前半部分を終わったら一度そこまでを通しでやる
- 後半のステップを同じように演習3回ずつ
- 後半部分を通しでやる
- 全体を通しでやる
今回は相当丹念にやりましたので皆さん初日は脳みそパンパンでした。
でも、それを終わったら懇親会でスカッと忘れて
二日目にもう一度おさらいをして実践するというのが効くんです。
こうしてみると、ある程度体系的にスキルを学ぶためには
やはり1日では限界があり、2日、できれば3日以上が必要です。
それゆえに、私はマインドマップもフォトリーディングも
通常より1日多い講座でやることにしています。
というわけで来月のフォトリーディング講座は 通常より1日多い
3日間のエグゼクティブ講座を開催します。
http://ichirotamagawa.com/pr_exective/
さて、今朝の早朝アニメ視聴は伝説巨神イデオン第30話『捨て身の狙撃者』。
イデオンというと宇宙を逃げ回っていたイメージが強いけれど
実は地球話は5話もあったんですね。
この回は、イデオンの新しい武器、波導ガン、ソードの威力に驚愕したバッフクランが
その威力を使えないよう地球上にイデオンを誘い込む。
ところがコスモたちはその力をコントロールできず地球に大被害をもたらす。
巨大な力におびえる敵と、巨大な力をコントロールできずに大切なものを傷つける人々。
結果として憎しみが拡大していくという、不幸の連鎖が描かれています。
ここまでの3話では作画に力が入っていて「すごい」と思ったのですが
この回はその反動のせいか作画が低レベル。
初見のときは「ああ、外れの回だなぁ」とがっかりしたのを覚えています。
しかしこの回にはもっと大きなテーマがあります。
それは、身内を殺した敵を許せるか、という問題です。
第1話からイデオンと戦い、ソロシップのクルーを何人も死に至らしめた仇敵
ギジェがバッフクランから捨てられ、行くところがなくてシェリルに匿われていた。
それがとうとう露見し、民衆裁判になる。
カーシャ「死刑にして当然でしょ!」
ベス「あなたへの憎しみは、どうなる?」
ギジェは個人で犯罪を犯したのではなく、軍隊として、国家として対立し
戦闘行為としてソロシップに攻撃を加えてきました。
では投降し、許しを請うてきた敵にはどうすればいいのでしょう?
殺された仲間に申し訳がないから処刑するか。
しかし申し訳ないと思うのは生き残った者の内面の問題です。
そして内面の問題であるなら、敵を処刑したからといってそれで終わるとも限りません。
再犯を防止し、安全を確保するために、犯人を処刑するのでしょうか。
そもそもこれは犯罪ではなく、国家の行動で行った攻撃です。
安全を確保するためには相手の国家を全部処刑しなければならないことになる。
相手の国家を処刑するためには、軍事行動で殲滅戦を行わなければならない。
戦いは無意味、報復も無意味。
それを知るのが、今なのか、大きな悲しみを与え合った結果なのか。
とんでもないテーマを描いているのです。
これは東野圭吾の『手紙』『さまよう刃』とも通じます。
作画に、演出に、気を取られていたときには気づきませんでした。
アニメファンでなくなった今だからこそ、
ようやく富野監督の意図が分かった気がしました。
<今日の学び>
憎しみ、報復は人の業。
どのように乗り越えるかが人間の文明の課題。
『伝説巨神イデオン』(c)東急エージェンシー・サンライズ