「マインドマップが勉強法で一番効果が低かった」
2017年7月22日
マインドマップの誤解の一つは、情報整理法だと思われていることです。
代表的な情報整理法である箇条書きはアウトライン法と呼ばれます。カテゴリを作って、それをチャンクダウンしながら、列挙していく書き方です。通常、勉強する時のノートは大抵このようになっているはずです。
マインドマップは四方八方に放射状に枝を伸ばし、ツリー構造を作っていきます。
その際、カテゴリに分けてチャンクダウンしていくと、アウトライン法と同じ書き方になります。この場合、基本はアウトライン法と同じなので、普通のノートでうまく勉強できる人ならそれと同等の効果が期待できます。
マインドマップで書いた場合のメリットは、書く場所や色を自由に選択することによって、内容に位置情報や印象度の強化を加えることができることです。しかし、その効果はあくまで通常のノートの延長です。
以前、慶応大付属高校の生徒さんから質問が来ました。
「さまざまな勉強法を比較したが、マインドマップが一番効果が低かった。その理由はなぜか?」
と言うのです。
おそらくそれはアウトライン的なマインドマップの使い方をしたせいだと思います。従来のノートの取り方で成績が良い人であれば、アウトライン的な情報整理型マインドマップでも成績は良くなります。しかしアウトライン法で良い成績が取れない人の場合は、そのような書き方のマインドマップでもそれほど結果は出ないのです。
要するに成績のいい人には効果があって、成績の良くない人には効果が少ない。
それが情報整理的なマインドマップの限界なのです。
その限界を超えるためには、色や絵などを多用するといった形式的な書き方ではなく、どのような言葉を選び、それをどのようにツリー状に展開するかという内容的、構造的な側面を改善する必要があります。
そこが分かった時、マインドマップは従来のノートの取り方とは、全く別物の効果を発揮するのです。また機会があれば、その内容もご紹介したいと思いますが、これは知識的に理解するよりも体感が大切です。
最近の私の講座では、この部分について重点的に指導しています。マインドマップを使っているけど、うまく書けない、成果が思うように出ない、という方はぜひ私の講座を受けてみてください。まったく新しい頭の使い方を経験していただきます。
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